私の回りには武術家と武道家が沢山おります。
これは交流関係から師弟関係迄、有りと凡ゆる人間関係の中で私にとって一番大切な関係であり、おそらく、他のどのようなお付き合いよりも素晴らしいものです。
勿論、これは私達が何か一つのことを共有してはじめてこのような素晴らしい繋がりが持てたのではないかと思うと、自分と皆さんの誇りとも言える宝物ですね。
そして、武術や武道を直接修練していなくても、武の哲学的なことを研究されている方々も幸せでしょうね。何故かその方々が私達と同じ考え方を共有しようとしていますので、きっと精神的にも鍛えられながら人間力も凄まじいでしょう。
武で生きている者はいくつの基本があると思います。勿論、流派によって違ってきます。少なくともどこの流派も武力で何かを解決するようなことを勧める流派はいません。原因は武を乱用すると人に怪我をさせたり、人の命を奪ったりすることが出来ます。先般、武道の試合をはじめて見に行きましたが、複数の医者が控えていることを見て、世界の武道家や団体はどこも命と人体を大切にしていることを再認識しました。これは武術の世界も同じです。
「これから殴りに行くぞと」、おっしゃる方に告げます。貴方様はこの時点で武道家や武術家としては失格になりました。
一時の気持ちの高揚でこのような発言になったと私は考えて差し上げたいですが、私の経験から申し上げますと、頭に血が上った時に何かを言おうとする時、5秒だけ待ちましょう。
武道家と武術家の皆で一緒に武術家と武道家の基本を守りましょう。