旧 太極拳よもやま話 未分類

太極気功を語る

2013年11月30日

 と言っても太極拳は元々、気功でありますが、ただ、太極拳というものを気功として修練することは一定の難度があります。でも、いくつの難点をクリアすれば案外簡単に気功修練が可能ですよ。私がこのようなことを公の場で語ると現在、研究会で勉強されている方々より、またご意見が出るかもしれません。このようなテクニカル的なことをオープンしないでとか・・・。でも、私はあまり心配していませんね。何しろ、この雑草のような存在の人間の言っていることですから、誰も聞いてくれないと思っております。聞いて下さってもこれで太極気功修練が出来るとは限りません。堂々と話しますね。
 太極門家元では一般的に一番基本的な気功術と言えば「八門五歩十三勢内勁」でございますが、これは太極拳の中で修練することも可能ですが、いかにも太極的な癖というか、物凄い時間がかかりますね。その為に古代道教では太極拳基本拳の他、このような「太極勁」を鍛える専門的な気功術を修練していました。現在の「八門五歩十三勢」気功法は当時の?拔髪師が楊露禅に伝授したものだと言い伝えられていますが、この「功法」は難しく、偏差を起こすこともありますが、当呉式では長い間太極修練をした人間で弟子入りの希望して入門の時に一部分を教わることになりますが、封建社会的なしきったりは今日になると守る必要もないし、太極技の世代間による喪失からも各方面は出来る限りの太極内容を伝授するようになってきました。逆に立場から見てみるともう既にお教え出来るものがかなり少なくなったにが事実です。当呉式太極拳研究会では八門五歩の中の八門の一番優しいものを学生の皆様にお教えはじめていますね。
 一番大変な気功功法はおそらく「太極二十四功法」になります。これは謂わば、一時間の最初の数分間は必ず気功を修練します。私は試しに2日程修練して見たのですが、なかなか眠れなくて断念してしまいましたね。伝説によると昔の武当山では目覚し時計がないまま、昼も夜も修練していました。太古の昔の道士の寿命は何百歳とも言われていますが、このような24時間が緊張の玄を共有することはいかに大変なことです。まして、夜中に目を覚めなければならなくなると近代人には向かないでしょうね。そして、このような努力で得た何百歳は楽しいだろうかということも問いたいですね・・・。
 他にも、手が込んだ気功術がありますね。「小九天後功法」はその中の一つです。それはある程度の太極勁が身に付いている上級者のものでさえ「偏差」が来ます。自分も45歳過ぎてからこの禁断の果実を齧ったりしておりますが、時折、かなりの目眩が来ますね。思い起こすとかつて両師も時々目眩を理由にレッスンを休む時もございました。わたくしは酷い時なんか鼻血出る時もありますね。気功というものはやればやるほどその難しさが解るようになりますが、沈剛もつい近年になってやっと安定して参りました。それも両師が伝授した「偏差解消法」がかなり役立っていますね。そして、最近は他の気功術で偏差を起こしている方の校正も致しております。
 気功も当然のように人間の体内の潜在エネルギーを掘り起こす術である為、危険との隣り合わせは免れることはありません。何故かと言うと本来なら人間は数万年の間自分の体を適当に使いこなし、かなりの機能を失わせてきたことは進化論の研究でも結論が出ている位に周知されています。そして、進化論では数万年前に人類は今よりも信じ難い能力を持っていたことも分かっております。
 あくまでも憶測ですが、気功術はもしかして私達を数万年前の実力人間に戻す作業の一種ではないかとわたくしは思っています。
 気功は本当に禁断の果実かもしれないですね・・・。

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表演選手を多数輩出している北海道の武術団体です。2016年より沈剛会長が定期的に指導に赴いています

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