中国功夫映画お好きの皆様はおそらく、右の人物をご存知のはずです。そうです。金庸氏ですね。中国武侠小説界隈で彼の右に出る者はいませんね。彼の小説は数多く日本語にも翻訳されています。(http://www.tokuma.co.jp/kinyo/参照)
しかし、金庸先生はもう一つの顔がありますね。彼は呉式太極拳3代目の呉公藻師の弟子でもあります。彼も呉式太極拳の修練者ですね。
呉公藻師が著書した「太極拳講義」の際、金庸先生はお祝いの後書きをしました。その中にこのような文書があって感動いたしました。
「脑中时时存着一个“克制对手”的念头,恐怕练不到太?巽拳的上乘境界,甚至于,存着一个“练到上乘境界”的念头去练拳,也就不能?甼到这境界罢。」(http://www.cntjq.net/article-8551-1.html参照)
大体の意味はこうである:頭の中に相手をやっつけることが存在したら太極拳の最高レベルへは到達出来ません。最高レベルを意識しながら練習したら最高レベルへは到達できません。
という訳で太極拳は欲張らないような修練をしなければなりませんね。すべてが自然体でやりましょう。すべてはご自分のお体と相談しながらやっていきましょう。
但し、正しい太極拳をお選びください。
太極拳は欲張らない拳法です。
2013年5月10日