旧 太極拳よもやま話

天声人語?千夜一夜?・・・・・・

2013年11月5日

わたくしが「四方山」のブログはどうだと勧められたのが丁度一年程前でしたね。そろそろ研究会を立ち上げようとしていた頃に検索が有利になると、親友のデザインナーが勧めてくださいました。現在の当研究会のホームページもその方によるものです。勿論、わたくしはブログなんか書いたことがないですし、日本に四半世紀に滞在しているとは言え所詮外人ですので日本語の文脈から表現力迄、すべてにおいて心配だらけでした。勿論、自分が好きなエッセや小説を参考にするしかなく、最初は色々な真似からはじめたわけです。小説家で一番尊敬している方は森鴎外様ですが、彼の文書はとても真面目で日本語もきちんとしていますし、自分の語学力では断念せざろうえませんでしたね。四苦八苦して辿りついたのが天声人語と千夜一夜でした。天声人語は日本語のお手本のような文書で、千夜一夜は自分が大好きなロマンチックな雑学で、「四方山」は自分の雑学のようなブログですが、いつの間にか自分の心配事や歪んだ大極拳理論に対する意見も述べるようになったのが自分も知らないくちの話しです。やはり、言論の自由が保証される日本だからこそこのような個人の自由も保証される自由国家の素晴らしさは、この中国人の心は常に感謝と感動で満たされています。
 でも、言葉の恐ろしさはすべての文書を書く者には同じ平均律で襲いかかります。これは謂わば、人それぞれが文書に対する理解が微妙に違うからです。会話だとその人の表情で言い表したことが推測で分かってしまいますが、文書や電話だと相手様の表情がよくわかりません。わたくしも実に長い間において日本人が電話をかける時に一生懸命お辞儀をしていることを不思議に感じたのですが、最近になるとやっと理解出来るようになりました。これも一つ何とかして相手に気持ちを伝えていく方法でございましょうね。だが、文書だとこれもなかなか出来ないという外人であるわたくしは時折、自己嫌悪に陥ることもしばしばありましたね。悩んだ挙句にとった行動は、英文みたいに(なになに)でなるべく自分が言い表したいことを説明することです。それでも、なかなか通じない時があり、読者よりのメールでは常に互いの読み違いや勘違いが発生しておりますね。幸い、ネットがとても便利になった近代社会なのでメールで数回でもきちんと説明すれば、大概の誤解は消え失せます。
 そして、大変なのが来日して間もない中国人の方や諸外国人の方です。わたくしは大変残念ながら、この日本国でタイピングを学び、そして大極拳修練は毎日のように沢山の時間が必要ですので、いまだに中国語のwardが使えません。このようにどうしても「四方山話」での日本語が通じない時には、直接その外国人の方々に電話をして、中国語や英語で説明を行っております。お陰様で今日に至るまでは何とか順調に「四方山」を経営して来ております。
 でも、大極理論的なことになると、自然と正反対の説が出てきますし、今日迄は実に多くの先生方よりご指導とご意見を頂きました。勿論、私は常に皆様のご意見を聞くことを努力しております。そして、どなた様がご希望があれば話し合いをいたしております。そして、常識範囲内の交流や推手の交流もして参りました。このように交流を経たところで私の研究会で勉強をされている方も数人おりますし、今までと変わらないご交誼を続ける方々もおります。
 四方山で自分の世界観が変わり、視野も広くなりましたね。
 昨今、研究会の学生より出版しないかとの話しもあったが、大極修練の時間が勿体無いとのことで一応断っておきました。そして、この四方山が何時まで書くご質問もございましたが、出来れば死ぬ迄書いてみたいですね。いつか四方山で「僕はもうそろそろ死ぬかも・・・」という文字が出たら、皆様、是非遊びに来て下さいね。もう長くないかも知れないでしょうから・・・。そして、急に一週間以上に四方山の更新がなければ、私はおそらく急死しましたでしょう・・・。

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