旧 太極拳よもやま話 未分類

元上海鑑泉太極拳社の建物

2013年3月9日

 本日は久し振りに妻と銀座へ散策してまいりました。足を伸ばし新しく出来た歌舞伎座も見学しました。歌舞伎座の後ろに高層ビルが出来ましたね。妻に聴いたところでは松竹株式会社だそうです。歌舞伎だけではないですが、これ程伝統文化に力を注がれる日本国に改めて感動されました。妻の親戚は坂東弥十郎と坂東新吾ですが、これからは新しい歌舞伎座の舞台でのびのびと芸を披露すると思うと本当にこみ上げてくるものがありますね。
 本日のよもやま話でアップしたお写真は、上海で最も有名な娯楽の場として知られている大世界でございます。皆様がご覧になっているこの建物の一番上の階(尖がっているものの下)の約半分は民国時代では上海鑑泉太極拳社が購入したものです。共産主義中国になって、あの前代未聞の「公私合営」で没収となりました。今日に至る迄、これを取り戻すことは出来ておりません。
 伝統太極拳は初めて中国国中で広げられたには恐らく、楊式太極拳創始者である楊露蝉大師であります。当時、楊大師はどなたでも太極拳が習得出来ることを望み、練習しやすい楊式大架長拳を中心に一般の人々の間で教えていましたが、これは清朝の末期のことで、当時の中国ではかなり大勢の方々が楊式長拳大架を身に着けていました。だが、残念ながら現在のところは楊式大架長拳を修練している方もかなり少なくなっています。それにかわり、24式、36式、48式が主流です。
 近代太極拳のマイルドストーンである楊露蝉巨匠の楊式大架長拳でさえ粗末に扱われている訳ですので、小流派の呉式なんか・・・。雑草です。
呉式太極拳研究会 沈剛 http://www.geocities.jp/goshikitaikyokuken/

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