感覚と言っても、日本語で言う感覚の意味とは若干違います。
太極拳の感覚は、一般的人間の感覚よりも遥かに敏感で相手が本の少しの動きがあれば、すぐに感じてそれに反応します。
太極拳理論での「感覚」は通常、このように解きます:
人間の体は誰でも感じることが出来ますし、そして、心(脳)で認識します。感じたら必ずそれに応じます。動いているのであれ、じっとしているのであれ、すべて感が指揮しています。感じたら必ず体が応じていきますし、応じたものは再び感覚へと戻ります。また、再びの感はまた再び応じていきます。なので推手時は互いに感じあい、感覚が通じ合えという理論になります。きちんと吟味したら簡単に実用出来ます。
推手の初心者は専ら感覚に専念しましょう。感覚が敏感になれば、細かい変化が出来、推手の無限的変化を身に付けることが出来ます。
共に頑張りましょう。
呉式太極拳研究会師範 沈 剛
優しいようで難しい太極拳理論:感覚
2012年12月28日