この話題はいつかしたいなと思いつつも、かなりの重圧が伴われます。毎回のように太極拳が長寿、長寿というふうに言う私ですが、自分自身に問い掛ける時はいつも不安だらけです。なぜかと言うと人間の誰でもいつかは死にます。この世にいる時間は限られている数十年です。
では、自分が言っている太極拳って死を食い止められるのいかと聴かれると到底無理です。古代道教では「小九天後功法」などを不老不死の術としてやっていたが、古代の道士は皆死にました。キリスト教の聖書で記されている人類の祖先であるアダムは800何十歳も生きていたようですが、これは誰も見ていません。道教では老子が200歳を超えたとか、張三豊師は146歳で行方不明とか・・・。これは今日に残されている歴史資料が言っているだけです。近代では、太極拳をやっていた著名人が105歳迄が記録ですが、当呉式では102歳が最高齢です。自分のことで当ててみると今年は50ですが、50まではあっという間でした。ということになると例え100までにしてもあっという間ですね。
色々な宗教は天の国を皆様にもたらしています。それを信じる人も沢山いますが、でも、それぞれの宗教学者の話を聴くと、神様は良き行いをした人間にも天の国で席を用意してくれているそうです。では、最初から宗教を信じなくてもよいでしょうと、この信仰心が弱い私はいつも宗教学の先生と議論をしてしまいます。そして、学者の先生達ともう一つの議論も交わしています。あんなに素晴らしい天国があって今すぐでもあそこに行きたいと私が言い出すと必ず、多くの批判を受けて多くのアドバイスを頂くのですが、宗派によってばらばら・・・。
でも、正直に死ぬのは恐いですよ。誰も死んだことがないですから・・・。若い頃東京の山谷というところでアルコール中毒の方々のボランティアーを数年やっておりましたが、間の前で多くの方が亡くなっていきました・・・。自分もいつかと思うと、知らないうちに太極拳を練習している弱い私を自分で笑ってしまうこともしばしばです。
話題を少し変えたいですが、武道家はあまり長生きしていないようです。原因は様々ですが生活を無理なく練習を無理なくしていけばよいです。私は8円前にお煙草を止めました。今日に至る迄お陰様で太極拳の生徒さんは喫煙者なし記録更新中です。死ななければならない私達ですが自分の力で良い死を迎えていくしかありません。
自分に体について自分で責任を持って管理しましょう。
人間の死亡率は100%
2013年8月2日