旧 太極拳よもやま話 未分類

カトリックという宗教からの啓示

2013年10月3日

 太極拳四方山話しで宗教を皆様に売り込むことは一切していませんが、わたくし自分も形而上学的な偉い宗教学者が大嫌いですね。30日にローマカトリック教会から二人の物古された教皇を最上級の「聖人」にすることを決めたらしく、その前の一人が何と9年前に物古された「ヨハネ パウロ2世」でした。これはローマ方面も異例の速さだと報道していますね。宗教的業績や奇跡は当然のように求められますが、9年という信じられない月日の裏には実はかの「ヨハネ パウロ2世」がかなり強い道教的思想の持ち主であることが以前から言い伝えられています。
 「ヨハネ パウロ2世」という人間はとても謙遜な方で柔和な人間でした。彼が非常に嫌がっていたのが人の足を引っ張ることです。それこそ、かつての古い日本人みたいに自分自身を殺しても何とか人様の立場に立ち、人様を引き立てますね。彼はどのようなちっぽけな人間に対しても礼儀を尽くしていました。そして、彼が病人を憐れむ心も独特ですね。彼は一度銃殺による暗殺に遭遇したのですが、暗殺者が分裂病の疑いがあると伺った途端に刑務所へ行き、自分を暗殺しようとした犯人に声をかけ、もう許して上げたことを告げていました。(本日の写真は暗殺者と被暗殺者が対面する時に撮影したものです)だが、このような柔和な方ですがよの中の不正や不平に対しては徹底的に戦っていましたね。ヨハネ パウロ2世の直接な働きかけにより、旧ソ連が崩壊し、東西ドイツの統一も実現しました。私はきっと彼の優れた人間性がローマカトリック教会にたったの9年で「立聖」決定に至らせたことに違いが無いでしょう。結果的に人間社会では人間性の完成がぞれぞれの人生と直接に連結していることを再確認しました。
 でも、私的には何故か「ヨハネ パウロ2世」と「張三豊」が重なって見えますね。太極拳創始者もかなり柔和な人間で軽度の精神分裂も手伝って人様の足を引っ張る勇気やテクニックも無かったのような気がしますが、但し、張氏が世間の皇帝の腐敗や圧制に対しては絶対に許すことがありませんでした。現在、呉式太極拳で残されている二十四槍は当時の張三豊師が当時の元朝の圧制より人々を解放する為に作られていたものです。元朝を引っ繰り返す為に多くの武道達人を戦場へ送り出しました。
 聖者の皆さんがどこかで共通していますね。このような素晴らしい人間性を多く知ることで人間は一つの完徳への完成に導かれることが揺るぐことではないはずです。
 あの辺の聖者の爪の垢を煎じて飲んでおけば、太極的商売も自然に上手くいくような気がします。
 太極拳では人為的なテクニックや「太極勁」の他に、人間的完徳も道教思想の中でのかけてはならないものを自分ももっと理解していかなければ、「太極勁」進歩も限られてしまいますね。

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