本当の話しですが、太極拳の話しをすると、スケールが大きく、脱線もかなり多いです。武道というものを理論化にするとどうもくだらないことが多くなりますね。それこそ、中国語では「紙上談兵」という表現がありますが、武道っていうのは交流することで自分の弱点がわかります。
中華武道はもともと、戦争の産物です。古代中国は毎年のように戦争をしていましたね。嫌な国ですね。フランスという国も戦争が多かったようです。ヨーロッパでは中国みたいに多くの武道が生まれていないですが、戦う手段としてフェンシングがあり、五輪正式競技にもなっていますが、中世の剣客のようで女の子を奪い合う為に決闘することは、近代社会では見られなくなりました。日本ではかなりの武道が存在しますが、戦争の為に一番役立ったのが恐らく剣道でしょう。実際にお侍さんは自分の身を守る為に毎日のように練習していたと推測出来ます。でも、近代社会において、国を守る手段として考えられるのは、空母、弾道ミサイル…、一人ひとりの兵士が手にするものは少なくとも自動小銃ですね。勿論のことですが、剣道も武道としてではなく、スポーツ化されるのが当たり前のように思えてきます。
でも、アジア人は本当に伝統をよく守る人種だと世界中で知られています。古代四大文明が全部アジアであったことは最有力の証明になりますね。武道は主に東アジアで展開されていますが、日本と韓国は本当に羨ましい程、伝統文化としての武道を継承し続けてきました。もう柔道を五輪から外すことは不可能だっと思いますね。テコンドーも安泰のようです。五輪とは無縁ですが、国技である大相撲も多くの若者に慕われ、世界中の方が力士の門を叩かれていますね。
一方、中華武道というのは、その独特なユニークなところが多くのヨーロッパ人の心を引き付けています。中華武道(武術?)はその種類の多さも魅力的に思われているでしょう。多くの日本人の方によく知られている太極拳を始め、少林(140以上の拳法?)、八卦、形意、心意六合拳、蔡李佛、詠春拳、酔拳(南北)、洪家拳、査拳、翻子拳…、それに動物の動きにちなんだ拳法は数えられない程存在していますね。龍、虎、猿、鶴、蛇、鷲、蟷螂…、中国という国で正式な統計が出来ない程、武道の種類が多いです。但し、中国国内の動乱や革命によって伝統武道のどの流派も危機状態に陥っていることは避けられない現実であります。何とかしたいですね。
たまには太極拳以外の話し
2013年4月18日