旧 太極拳よもやま話

太極陰陽顛倒解

2013年9月25日

何か呪文のような文字ですね。具体的にこの太極陰陽顛倒解はこのようになります。

陽乾天日火離放出發對開臣肉用氣身武立命方呼上進隅
陰坤地月水坎卷入蓄待合君骨軆理心文盡性圓吸下退正

この訳がわからない文書の詳しい説明は太極拳家元ではおよそこのようにしております。

世の中の顛倒という言葉は、水と火のことを研究すれば、直ぐにわかります。炎は燃え上がる特性で水が低いとこへと潜っていきますが、水が火を下へ潜らせ自ら上方へ上がることが顛倒と解きます。(中国語古文)例えば、鍋に水をいれて火にかけるとし、鍋の中の水が火によって燃やされます。いつものように水は下へ潜り込むことは不可能ですし、水も火力によって温められます。火は燃え上がるが鍋底で隔てられ無制限に上がることが出来ないですし、鍋底は水の下への染みこむも防止しています。これが一種の水と火の融合であり、太極陰陽顛倒の意味合いでもあります。通常の火が燃え上がり、水は低いところへ潜り込む常識では、水と火が別れ、融合出来ません。所謂、分ければ二つ、会わせれば一つの原理です。二つのものが一つになり、天地人のことです。

これさえ理解していれば、道も理解出来るのでしょう。道の詳しいことをしれば、人にも解釈出来ますし、人を生かして道を広げ、道を知る人間は他人より離れないです。これで天地と同体になり、上が天で下が地、真ん中が人間です。いつかは天地を明察し、太陽と月のパワーをも共有出来、時空に影響されず、この世の野の草からあの世の神々よりの凶吉迄も人間界の栄えと衰退も予測出来るようになり、謂わば、乾坤は大天地、人間は小天地の領域ですね。

ということで人間の心身は天地の知能と繋がっていれば、人間の良知良能も自然に生まれ、いつもこの修練に専念すれば、正しい気に導かれ長生きが保証されます。謂わば、人の体が小さい宇宙の如く:天は良き性格、地は人の命、人の体は虚霊と神明なり、これを知らなければどうやって天地人のバランスを把握するのでしょうか。全身全霊をかけて修練しなければ、このような最上の「太極勁」どうやって手に入るのでしょうか。

皆様、御免なさい!話し難し過ぎたですよね・・・。

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